12月23日

1. dockerで遊んだ

qiita.com

固定IPはnetworkを作ってから割当すんのね。
virtualbox + vagrantより圧倒的に早いのはすごい。 基本学習用途で使ってるので、ほっといても永続化してくれるvirtualboxと比べるとちょい面倒…

 

2. redis pub/sub

otiai10.hatenablog.com

 

既にredis使ってるところだとKVSついでに簡単にメッセージング使えるみたい。 RabbitMQみたいな強力な制御機構は無いと思うがシンプルでいいのは確かだ。

 

3. re:dashをdocker-composeしただけ

Setting up a Redash instance · GitBook

あとから見つけた。

qiita.com

docker-composeでインストールという手順はブラックボックスが多くてなんかな。。。 デプロイ手順がそのまま書いてあるとも言えるが。

 

Chronicles of the Going Home Club

そうだよ。虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 23日目は帰宅部活動記録だよ。アドベントカレンダーって実質前日に書かないといけないから休日当日担当でも楽になりませんな。

出会い

放送当時は関西に住んでおり、帰宅部は地上波放送されてませんでした。ですが、日テレ独自にオンデマンド配信を行っており、もの珍しさもあって視聴してしまったんです。まさかこんな虚無が待っているとは思いもしませんでした。もうヤケクソになって視聴継続してた気がします。

虚無が濃縮された一話

全ての虚無ポイントは一話に収録されていると言っても過言ではないでしょう。ニコニコ動画で見られるのでまずは見てみましょうね。

 

本作は虚無ポイント満載で、声優・ストーリー・ネット用の追加コンテンツの三方向から攻めて来ます。初見では一話だけでも大きくSAN値が削られたと思いますが、皆様発狂は回避できましたでしょうか。

OP

あまりにも聞きすぎた影響で今は「ああ〜いい曲だなあ〜」としか感じなくなったのですが、乙女新党なので初回は脳にダメージがあります。うまいとかへたとかそういう次元ではない。脳が揺れるのだ。

 

帰宅部声優陣

虚無アニメといえばちょいちょいモブで出てくる棒声優に心踊らせるものですが、帰宅部はなんと主役勢が棒ぞろいです。ツッコミ担当の滑舌の悪い木戸ちゃんに始まり、帰宅部のメンバー5人全員が棒というのがほんとたまらんですね。

木戸ちゃんは個性の強すぎる声で常に大声量でツッコミを入れるという演技をこの作品では一貫して行っており、今後の活躍が目に浮かんでくるようでほんと泣けてきますね。缶コーヒーを飲まされる役割をあてがわれて吐きそうになってるシーンで「うぷっ」と大声で叫ぶ演技はほっこりします。

無名だったころの後の無名ちゃんこと千本木彩花さんも出てくるんですが、天然系毒舌お嬢様キャラを抑揚の薄い声で演技されるのでやべぇ…っていう感想しか出てこないっす。しかし、よく聞くと一話ごとにだんだんと演技に感情と抑揚が入っていくので成長を感じられる作品、後の飛躍を感じさせられるのですよ。木

 

かつては拷問にも使われていたN分の帰宅部

「TVCMの時間をネット配信では別のコンテンツで埋めよう」

誰がこんな破滅的な発想をしたのでしょうか。おかげで「2分の帰宅部」なる地獄のような「「本編」」が生まれてしまいました。。。

この2分の帰宅部はOP後とA/Bパートの切れ目で入るのですが、まぁーーーーーーー、特に一話は声優ラジオ番組のもっともつまらない部分を切り出した感じになってて2分という時間が永遠にも感じられるのです。

初回は「夜更かしして眠くなった時どうすれば起きていられるか」で笑点みたいなことやります。出て来るのがこんな感じ。

…ただの女子高生の雑談なんだよぉ!!!! 笑点でさえちゃんと脚本あるらしいのに何故アドリブっぽい感じで。。。。

「2分たったら強制的に終わります」「2分しかありません」じゃないんですよ。2分が長すぎるんですよ。「あと45秒DEATH」がガチで死の宣告でした。

 

小ネタ→EDの天丼で時間が進まない本編

一話は帰宅部室について以降、シュールギャグ→偽のED→木戸ちゃんが突っ込むというのが何度もループするんですが、言うほど面白いネタじゃないんで、脳内時間があまり経過しないのに、話の切れ目が何回も出てくるわけですよ。

一例を挙げるとこんなの。

  • 「入部を許可します」 → 木戸ちゃんのツッコミ → 「ふ、すごいウーパールーパーが入ってきたな」→木戸ちゃんのツッコミ → 偽ED →  木戸ちゃんのツッコミ

初見では真顔になるこういうネタが3回ぐらい続いたあとにパート終了のアイキャッチが入るんですよ。まだ15分ぐらいしか経ってない気づくんですよ。地獄じゃね?

 

虚無の中の光、雑破業

アニメ化に際して脚本さんやら監督さんやらが改変をしまくる作品というのがあります。典型どころだとシャフト作品こと新房昭之監督作品や大沼心監督作品が挙げられるでしょうか。ネギま!?はいいぞ。

帰宅部もそういうものであり、脚本家の雑破業が大活躍した作品であります。そもそも一話の偽ED連発からして原作には無いネタ、アニメらしい演出を盛り込みすぎなんです。

雑破業さんのやりたい放題は話数を重ねるごとに加速していき、作品自体も尻上がり的に面白くなっていきます。7話のしりとり回は遊戯王パロの演出と気合の入りまくったナレーションが入りに入りまくって大変おもしろいです。尻上がりに面白くなるというのを信じてとりあえず12話まで見てほしいですね!

 

見よう聞こうdアニメ

anime.dmkt-sp.jp

「あるのかよ!」(CV 安藤夏希)
まさかのN分の帰宅部付きの完全版です。何故だ。

 

当然私は円盤買ってますのでみなさんもどうぞ。 

帰宅部活動記録 Vol.1(特典CD付) [Blu-ray]

帰宅部活動記録 Vol.1(特典CD付) [Blu-ray]

 

 

帰宅部活動記録 Vol.2 [Blu-ray]

帰宅部活動記録 Vol.2 [Blu-ray]

 

 

帰宅部活動記録 Vol.3 [Blu-ray]

帰宅部活動記録 Vol.3 [Blu-ray]

 

 

帰宅部活動記録 Vol.4 [Blu-ray]

帰宅部活動記録 Vol.4 [Blu-ray]

 

 

原作

表紙絵について。大学の先輩曰く、「首が折れている」と。

考えてみてください。このアニメに雑破業補正もアニメ絵としての補正入らないとしたら…

 

真の恐怖は二週目から

何が怖いって、周回重ねるごとに初回でクソつまらんかったシーンで急に笑い出すようになってしまうんですよ。段々と自分の感性が破壊され、虚無への耐性、そして虚無への傾倒が生まれてくるのがほんと生きるのに必要な感性を破壊しにいっててこれこそ真の虚無だと思いませんかアナタ?

 

AWS外部のMySQLからRDSへレプリケーションするとき際の落とし穴、あるいはreplicate-do-dbが無いことへの対策

AWS外部からRDSへレプリケーションすっぞなことを経験したのですが、そのときにRDSの仕様に嵌ったので後学のために残しときます。公式ガイドは読んでる前提で。

docs.aws.amazon.com

なおRDSの仕様はAWSの機能追加でどんどん変わっていくでしょうから一ヶ月後には過去の問題になる可能性もある点にご注意を。そもそも外部とのレプリケーションなんて昔はできませんでしたし。

RDSはreplicate-do-dbが設定できない

そう、replicate-do-dbできないんですよ。公式ガイドのどこにも書いてないんでまず嵌まるところじゃないでしょうか。つまり一見すると、一部のスキーマだけレプリケーションするというのがRDS相手ではできないのです。

 

しかし一部だけレプリケーションというのは不可能というわけでもなく、対策は2つあります。

  1. レプリケーション元のDBでbinlog-do-dbを設定し、レプリケーション対象のDBのbinlogだけ吐かせるようにする
  2. ENGINE=BLACKHOLEを活用する。移行対象でないスキーマのテーブルを全てBLACKHOLEエンジンで作成する

 

対策1は、そもそもレプリケーション対象外のDBのbinlogは吐かないというシンプルな方法です。できるならば強くこちらをオススメします。シンプルであるがゆえに問題が起きにくい方法です。またbinlog_formatをROWにしておくとより安全になるのかもしれません。 (ここはあまり詳しくないのですが)

 

対策2は、binlogが飛んできてもBLACKHOLEなテーブルに吸収させて、実際にはデータを保存させないという方法です。これらのテーブルを作る際にはmysqldumpで--no-dataを活用してスキーマ中の全テーブルのcreate文を出させたのち、ENGINE=InnoDBMyISAMとなっているところをBLACKHOLEに書き換えて、RDSに適用するのが楽でした。

対策2の方はレプリケーション元をいじらなくて良いという利点はあるのですが、面倒な問題が多いです。

  • まずmysqldumpで空のテーブルを作ろうとするとき、ダンプのSQLにRDSでは適用できない命令が入っていることがあり、それを除去する手間が発生する
  • レプリケーション元でdrop databaseを定期的に行っているような環境では、せっかく作ったBLACKHOLEテーブルが失われてしまうのでこの方法が使えない
  • レプリケーション元でALTER TABLEなどでテーブル構成が変わるとbinlogの適用に失敗する。このときはテーブル構成をレプリケーション元に合わせなければならない
  • レプリケーション元でCREATE TABLEがあれば上と同様の問題が発生する

などなど、対策2はレプリケーションエラーが起きる可能性がかなり高いためレプリケーション監視は必須です。思わぬテーブルがレプリケーションされてストレージ容量を食いつぶさないかにも注意が必要でしょう。

まとめ

今後レプリケーションを行う方はぜひともbinlog-do-dbを設定し、レプリケーション対象のスキーマのbinlogだけ吐いてください。mysqlスキーマ等々もRDSでは鬼門となりがちなので外してしまった方が楽でしょう。

BLACKHOLEを使う方法は落とし穴が多く、インフラ担当者の安眠を妨害します。できるだけ使わずに済ませる方法を考えたいところです。

 

ペニス博物館を見た

やゔぁい。ペニス博物館まぢヤヴァイ。

Watch 最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~ Online at Hulu

 

何がやゔぁいってこのタイトルだとペニス博物館の紹介映画だと思うでしょ。

違うんです。ペニス博物館に入ってない「ヒト」のペニスをめぐる自己顕示欲マンたちの物語なんです。さらなる名声を得たいアイルランド人の冒険家と自身のペニスで名声を得たい男の戦いなんです。主に後者のおっさんのキチガイっぷりがひたすら流れる作品なんです。

あまりにも想像と違っててわれ虚無感にあふれたり。

精霊使いのヒャン舞

虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 16日目です。

今回は精霊使いの剣舞いきます。

www.bladedance.tv

 

ストーリー

女装が趣味の少年、レン・アッシュベルが女子校に編入し、エロいことをする作品です。

嘘です。元女装少年のカミト君が女子校に編入し、赤髪で炎使いの王女っぽい娘の裸を見た後、パンツの色を執拗に問いただした結果好感度が上昇し、チームを組んで大会の優勝を目指す話です。

作品の魅力

まずは何と言ってもまごうことなくラノベテンプレなアニメなのが素晴らしいですね。女子校に編入するたった一人の男主人公、開始10秒で裸のヒロインと出会う主人公、チーム編成して剣舞祭での優勝を目指すストーリ… もうやまほどあるラノベファンタジー学園ものとの差が見つかりませんな!ガハハ!

 

 

アニメの一話一話の構成もテンプレ感が非常に強く、だいたい最後はヒロインに「この淫獣!!!!」と罵られて終わることが多いです。こういうのラノベテンプレクソアニメ愛好家としてはたまりませんな。

 

こういうテンプレアニメでは差分がどれだけ面白いかがポイントになるわけですが、本作ではヒロインがあまりにも情緒不安定なところが該当するでしょう。初っ端から自分の精霊が一時消滅したことに発狂してバーサーカーな精霊に手を出すことから始まり、青髪ちゃんとの中が進展すればすぐに発狂して敵に襲われるのがおもしろ過ぎました。

 

バトル部分もやはりテンプレ感が漂ってくるんですが、最後の最後でフルアーマーなロボの精霊を駆る強敵相手に「熱膨張って知ってるか…?」な炎と氷の温度差による金属劣化で鎧を破壊するシーンも必見です。粉塵爆発と熱膨張はラノベテンプレアニメバトルシーンのロマン。

CV: 木戸衣吹

赤髪で炎使いといういつものテンプレ感漂うヒロインなんですが、CVは木戸衣吹です!!!!!!我ら帰宅部員としてはこれだけで見るに値する作品なわけです。滑舌の悪さ、強すぎる声の個性、何をやっても「木戸ちゃん」という感じ… これらがもうたまらんわけですよ。木戸ちゃん成分が無限補給できる喜びを味わって欲しい。

ひゃん!

エッチなシーンでのヒロインの叫び声は大変独特で「ひゃん!」なんですよね。キャラか声優を特徴づけるマークとして扱われているのか、作品中でやたら連呼されます。ひゃん動画も楽しいでみるといいでしょう。

見よう聞こうdアニメ

anime.dmkt-sp.jp

なんでもあるよdアニメ

メガシャーク vs メカシャーク

虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 14日目です。

前回・前々回と虚無カレンダーの主題とは別の虚無を書いて参りましたが、今回は虚無らしい虚無です。

www.hulu.jp

そう安定のサメ映画、しかもメガシャーク vs メカシャークです!

ストーリー解説

メガシャークシリーズの前作までにおいて、メガロドンに大被害を被った結果、「鮫には鮫をぶつけんだよぉ!」の真実を国連は得て、メカシャークを完成させます。折り良くメガロドンが氷山から解き放たれて海洋を荒らし回ります。メガシャークとメカシャークの壮絶な戦いが始まるのです。

なお、本編ではメガシャークではなく、ふっつーにメガロドンと呼ばれてるのでそっちで書いてみます。

虚無ポイント

この映画、それなりに予算は取れたのか意外と映像はいいんですがとにかくストーリーの駄目具合が酷くて、虚無愛好家たる私が大喜びします。挙げていきましょう。

潜水艦と何が違うのかわからんメカシャークの武装

まずメカシャーク君ですが、海中での武装がほぼ2つで、魚雷と電磁スキンです。そう、潜水艦とそんなに武装変わらんのです!メカゴジラシリーズで出てくるような特殊武装なんぞ出てきません。普通に潜水艦部隊出した方が良くね?と思わせて最後の最後で逆転が。

整備無しでの出撃を強制させる提督

メガロドンに大被害を被った国連軍提督はメカシャークを未整備・未テストかつ制御システムたる人工知能の搭載無しで出撃するよう強要してきます。とても合理性を重んじる欧米流のやり方とは思えません。案の定酷いことに…

いきなりフレンドリーファイアするメカシャーク君

制御システム未搭載の影響でしょうか、やたらメカシャークの魚雷は味方に当たります。

「潜水艦がメガロドンを補足する」→「潜水艦が魚雷発射して命中させる」→「こっちも撃つわ!」→「尾びれで弾かれる」→「潜水艦にクリーンヒット」の流れがまず面白すぎます。 ここから資料映像っぽい沈没シーンが入るのもシュールな笑いを誘いますね。

その後もメガロドンに打ち返された魚雷で駆逐艦が一隻沈むシーンが出てきてほんとおもしろです。事故時の遠隔爆破装置積んでない魚雷ってどうなんでしょ。そしてまたもや資料映像っぽいシーンが入ってシュールさが天丼です。

自爆なメカシャーク君

人工知能な制御システムを搭載して再出撃したメカシャーク君ですが、メガロドンの体当たりで危険状態に陥った挙句、あらぬ方向に魚雷を発射し、海溝に直撃。そのまま破壊された岩が降ってきて航行不能に陥ります。お前は何をやっとるんじゃと。

突然の 地 上 モ ー ド なメカシャーク君

まぁー脆いメカシャーク君でしたが、その後もメガロドンに歯が立たず、地上にまでふっとばされて故障状態になります。人工知能君の制御さえできない状態に陥ったメカシャーク君は「ドローンモード」に突入、危険を察知して見境なく攻撃するモードになります。そしてメカシャークは地上モードを発動し、キャタピラを繰り出し街の蹂躙を開始します!お前が街を破壊するのかよ!!!!って感情が溢れてきてほんと面白いです。劇中ではメガロドンより脅威だろこいつって状態だし…

そしてメガロドンとの最終決戦へ…

メカゴジラにはゴジラをぶつけんだよぉ!」な天啓を得て、もはや制御不能に陥ったメカシャークをメガロドンとぶつけることを決意。主人公たちはメカシャークを海へと誘導します。発情期にあったメガロドンはメカシャークをライバルのオスと認識して攻撃を開始し、メカシャークに着いてた爆弾に噛み付いた結果内部破壊され、メガロドン・メカシャーク共々粉々に吹き飛びます。そう、人類は勝利したのです。

虚無る感想

どうしてもね。思ってしまうんですよ…

メカシャークなんぞ作ってる暇があったら、メガロドンが食いそうな団子作って爆弾仕込めや!!

結果見りゃ同じことやないか!とまぁ、Z級サメ映画シリーズの中でも虚無具合がとびきり高い傑作でした。

 

太陽を盗んだ男に感じた虚無感

虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 13日目の火曜日です。このカレンダーもついに半分来てしまいました。

今日は「太陽を盗んだ男」です。名作ですね。

太陽を盗んだ男 [DVD]

太陽を盗んだ男 [DVD]

 

 いやほんと間違いなく名作だと思います。げおって見て一ヶ月以上経ってますがまだなんとなく衝撃は残ってます。しかし鑑賞後の虚無感が半端なかったのでそれをお伝えすることができればな、と。

ストーリー

ある物理教師がプルトニウム東海村から盗み出し、原爆を完成させ警察・政府に対する脅迫を敢行する。「野球の放送を延長しろ」「ローリング・ストーンを武道館ライブさせろ」など数度の脅迫は成功するも、警察の作戦により電話の逆探知に成功され、原爆はついに警察に奪取される。しかし主人公はヒロインたるラジオのパーソナリティの協力により、原爆の奪還に成功。だが、警察の猛追によりヒロインは命を落としてしまう…  ついに開催されるローリング・ストーンの武道館ライブ。そこに現れた刑事との対決を経て最悪の結末へと向かっていく…

虚無ポイント

原爆奪還部分からの荒唐無稽さ

たぶん映画の演出だとは思うんですが、原爆奪還の部分から「それは無理がある」な展開がどんどん出てくるんですよ。そもそも論として、プルトニウムの強奪や原爆の生成等々いや無理やろではあるんですが、ここまでかなり丁寧に描かれていたのをぶち壊し、「お次はターザンと来たわ!」で警察のビルに突撃して原爆奪還してカーチェイスで逃げ切る展開で、視聴時は「えぇえぇえぇ……?」な気分でした。

原爆の護衛が刑事数人という状況というのもかなり不自然でしたが、とはいえ特殊部隊の兵士でもないたった一人の物理教師が突撃して奪還ですよ。荒唐無稽さここに極まれりでした。

この後、武道館で刑事を見つけ出し、最後の脅迫に移るわけですが、屋上で現役刑事とガチンコの殴り合いして勝っちゃうんすよね… 刑事さんも最期の最後で主人公と羽交い締めにして屋上から身投げするんですが、それでも主人公は生き残ってしまう。悪運というかなんというか…

幻想感

あまりにも荒唐無稽な展開が続きすぎて「俺は未来世紀ブラジルでも見てるのか??」な気分になります。あまりにも主人公に都合の良い展開が続きすぎてむしろ幻想的な感覚になります。追い詰められた主人公がプールに放射性物質をばら撒いて人々を虐殺するという白昼夢(?)を見るシーンも原爆奪還後に出てくるせいで幻想ぐあいがより強化されてます。主人公は奪還に失敗して死に際に見てる夢なのでは?いやそもそも原爆の生成途中の失敗でとっくにくたばっているのでは?という感じが幻想感、そして虚無感の呼び水となるのです。

突然の日本死ね

最後の刑事との戦いで(わたしの目からは)突然に、主人公は「この街は腐ってる。腐ってる街を破壊して何が悪い」と嘯きます。ここまでの主人公、「野球の時間伸ばせだの」「原爆作っては見たが何がしたかったのかわからない」と政治的な主張・信念は持ってないことは明らかなんですが、まさかのおサヨク的主張で工エエェェ(´д`)ェェエエ工な気分になりました。ヒロイン殺されて自暴自棄になってる中の台詞だといえばそうなんですが、最初の最初が皇居に突入しようとする退役軍人にバスをハイジャックされるところからスタートなんでおサヨク臭が半端ないんですよ。

やがて虚無になる

政府の象徴たる刑事に打ち勝ち、映画はそのまま原爆の爆発音で終わるわけなんですが、これがもう鑑賞後の虚無感を滅茶苦茶生んでくれるわけですよ。主人公は何を成し遂げるでもなく、おサヨク的主張に走ったと思ったら街を破滅させて終わりっすよ。まぁ古い映画なんですがこの時代以後の日本の凋落を思うと、「こういう厭世的で虚無った考えが蔓延したらそら衰退するわ…」と思わざるをえません。なんだかなあと思いながら虚無へと至りました。

本カレンダー的な虚無である、ラノベテンプレクソアニメやらZ級サメ映画で感じるものとは全く違った本来的な意味でも虚無感でしたが、これもやはり虚無なのでしょう。

終わり。