はいふりをふりかえる

虚無アドベントカレンダー2日目は、蒼き鋼に続く海のミリタリー萌えアニメであり海上保安庁も応援するアニメ、ハイスクール・フリートです。

美少女とWWII+現代の艦艇群が登場し、戦闘シーンもまずまず入っており、萌えミリタリーものとしては高得点な作品なだったのではないでしょうか。私もこの作品大好きになりました。

しかしながら、特に一周目では虚無になるシーンが多かったのも事実です。(わたしはそれでさらに好感度上がったけどな!)はいふりをふり返らねばならんとですよ。ふりかえらねばならんとですよ!

虚無ポイント

  • 一話の「はいふり改めハイスクール・フリート、始まります!」の滑ってる感
  • 教官に砲撃される理由が初見では意味不明で、真相が明かされるのがだいぶ先
  • わりと容赦なく味方に実弾で攻撃するはれかぜ乗員
  • 「鉄の塊が空をとぶわけないじゃん」→「墳進魚雷!発射!」
  • 異常な硬さの装甲を誇る武蔵(いや史実もそうなんだけどさぁ)
  • 突如始まる赤道祭
  • 赤道祭で上がったテンションから一気にダウナーになる展開
  • はれかぜ、轟沈
  • (円盤付属の設定資料集で声優さん全面に出してくるのやめて…)

散文

ハイスクールフリートは多数のツッコミどころが作品を映えさせていたと思います。航空機のない世界感での海戦で、いきなりアスロック発射されたら突っ込まざるをえないでしょう。航空機はないけどロケット技術はあるんすよ。Civ4科学技術勝利狙いかよと。

それに訓練生をWWIIの旧時代艦とはいえガチガチの軍艦に燃料弾薬食料満載の状態で載せて反乱おこされるってストーリーガバガバに見えるところも虚無ポイントが高まるところです。おまけにミサイルがない世界なので武蔵は死ぬほど硬い。何故彼らをあのような強すぎる艦に乗せて訓練に出したのかと当時は虚無感覚えました。

しかしこれは、はいふりの失敗点の一つだと思っていて、ブルーマーメイドは女性版海保で主任務は救助みたいな出し方をしたのがアカンかったと思います。設定的に前身時代はハワイ王立海軍所属だったことからも、ブルーマーメイドは純然たる軍事組織であることが伺えます。護衛つってもWWIIの海上護衛戦の世界だったと考えるべきでしょう。そう考えると色々納得がいって、一話の「演習」というのもガチの軍事演習だった可能性があります。武蔵が弾薬満載で出港したのもそういうことなのでしょう。だからこそ海戦はもっともっと欲しかった…!しかし日常的な部分とのバランス感も捨てがたい… 海戦これ以上増えると、凄まじい虚無感を生む突然の赤道祭が消えちゃいそうなんすよね。

そして最終話のはれかぜ轟沈シーン、あれの虚無感は本当に半端無かった。あまりの虚無感で放送時は見た瞬間爆笑してしまいました。今考えても曳航してようやく港についたのにそこで轟沈ってどう考えてもおかしいと思うんですが、ストーリーの締めとして沈まなければならなかったのでしょう。強引さがまぁほんとに虚無ってます。

とかなんとか長々といろいろと書きましたが、虚無度の高さを差っ引いても本当に面白い作品なので是非円盤買うことをおすすめします。金を投げ捨てて設定集読むの楽しいよ。