ARC-Vの栄光と虚無

虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 11日目です。
今日はARC-Vのシンクロ次元編までの栄光と以降の虚無に関する感想でも書きます。

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シンクロ次元へ飛ぶまでの栄光期

シンクロ次元編までのARC-Vはほんと神がかった作品だったと思います。ZEXALの反省をしたのか、序盤でも初心者向けに偏重せずガンガンとカードを使っている気持ちの良さがありました。アクションデュエルについても、スタンダード次元の間は多種多様なフィールドが出現し、モンスターを活かしてアクションカードを奪い合うというコンセプトを上手く表現できてたと思います。

 

そして何と言ってもデュエル構成が素晴らしかった。衝撃的だったのはLDS3連戦です。先鋒の志島北斗の操るセイクリッド・プレアデスデッキはあまりにもガチデッキでした。カード効果を駆使したエクシーズ召喚までのコンボ、ORUを使い切ったプレアデスに対するRUMの発動、容赦ない二体目のプレアデスの召喚等々アニメでここまでガチデッキが見られるとは思いませんでした。毎網チャンピオンシップ編での沢渡戦も、ガチデッキによるコンボとアクションカードの打ち合いをとても良く描いてたものだと思います。

 

そして5D'sの小野監督らしく、迷言も随所に見られて私を楽しませてくれました。

  • 『それズルじゃん』(ペンデュラムカードがなければペンデュラム召喚ができないことに対して
  • (無言の腹パン)『彼女は瑠璃ではない」
  • 『レベルが無いとはレベル0ということではないのか!?』

本当に最初の最初にでてきたそれズルじゃんは販促ですよもう。

シンクロ次元編以降のの虚無

とまぁ褒めた点がなくなっていくのが虚無の虚無たる所以でしょう… ストーリーもだいぶ虚無なのですが、デュエル中心の話をしましょう。

アクションデュエルというシステムの崩壊

まずシンクロ次元来てから実質フィールド魔法は「クロス・オーバー」しか発動してないんですよ。 最初の方のフィールドはどうなったねんと。

その結果として、アクションカードの種類が激減してしまいました。。。 奇跡と回避ばっかりで、主人公が追い詰められる→アクションマジック奇跡・回避ってパターンがあまりにも多すぎてなんなのよ。

また、アクションカードはフィールドにばらまかれている以上、敵も味方も使えるものであるはずなんですが、特にエクシーズ次元編からは敵がアクションカードを取りにいかないので、一方的に自分たちの手札が増えているのと同じになっています。これじゃあなんかなあと。

デュエル構成の雑さ

なんかデュエル構成も雑なんですよね。追い詰められたら回避か奇跡発動してしのいでダベリオンでワンキルってのが多くてなんだかなーと。

それ以上に問題なのが、敵であるオベリスクブルーのデッキ構成がみんな同じな上にわりと頻繁に戦うってことで、視聴者的には代わり映えのしない戦いを何度も見せられるわけですよ。クソゲーかよ。

また、乱入と中断がやたら多いのがやんなります。一番酷かったのが勲章おじさんvs遊矢戦で、勲章おじさんのロックからどう逆転するのか楽しみにしてたらセルゲイ乱入で両者敗北で終わりってあーたそらねーよ。

結果として

主人公のデュエルがとにかく怖い。どうせまた奇跡回避で凌いでエンタメ()のワンキルだろとか、どうしようもなく追い詰められたところで逆転劇なんてなく乱入で勝負なしだろとか。 頼むから乱入はもうやめてくれって思いが募ります。もうええやろ自爆で両者敗北でも… こういうタイプの虚無は重なると辛いんじゃあ。

今後

一番テクニカルなデュエルをしていたユーゴが退場してしまい、残る希望はユーリ、お前や!遊矢vsユーリがガチデュエルになってくれることを願うばかりやでぇ…

この痛みこそが俺に漫画版を買わせる!

漫画版ARC-Vは端的に言って神ってます。アクションカードは豊富だわ、ちゃんと取り合いになってるわ、デュエル構成も神ってるわでアニメ版ARC-Vの不満点が見事に解消されてます。アニメ版最高のギャグキャラである黒咲さんもセル咲さんとして登場しており、腹筋をえぐる顔芸を披露してくれます。アニメに不満のある方はこっちで口直しすることをおすすめします。

遊・戯・王ARC-V 1 (ジャンプコミックス)

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