虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar の9日目です。
今日はシャークネードの魅力を紹介します。
もうパッケージと名前で分かるでしょう。鮫 ✕ トルネード、それがシャークネードです!!! 地球温暖化で海岸に集まったサメをハリケーンが襲い、トルネードを発生させてサメを空中高く巻き上げます。サメとトルネードを超融合した結果、永続魔法すら無効化しシャークネードが誕生するのです。そしてシャークネードは沿岸から内陸へと侵攻しロサンゼルスを襲うのです。
シャークネードの魅力
この作品の魅力は何と言ってもサメが空から襲ってくるところでしょう。海洋生物であるサメの脅威は海岸までが限度という既成概念を破壊し、街にいようが襲われるので気が抜けません。(まぁサメが空を飛ぶのは映画の中では珍しくない気もしますが
本作はサメ映画にしては(?)珍しく、出てくるのは普通のサメです。デビルシャークのように悪魔化もしてませんし、メガシャークみたいに古代鮫でもありません。まぁサメ映画特有の超強化されてる気もしますが、あくまで普通のサメなので銃も打撃武器も効果があります。だいたい他の映画だとこれらが効かなくて、爆弾放り込んで内部破壊することが多いと思うんですが、本作はそんなことなくて、主人公のフィン・シェパードはチェーンソー振り回してサメを気持ちよくぶった切っていきます!サメ退治の武器といえばチェーンソーという認識を広めたのは間違いなく本作の功績でしょう。
普通のサメだからこそ、サメvs人間のバトルも白熱するんですねー。何故か銃も魚雷も効かない超装甲のサメに飽き飽きしている方は、ショットガンで顔を吹き飛ばされたり、チェーンソーで真っ二つにされたりするサメの悲惨な姿を見るといいです。主人公(サーファー)の超人っぷりもあって気持ちよくぶっ殺されていきますよ!
なおそれなりにグロいのでサメ映画初心者はサメ・リアリティ・ショックにご注意を。
虚無なポイントも、あるんだよ
いいとこを挙げましたが虚無ベントカレンダー作品なので虚無シーン多いのです。紹介をば。
何の伏線でもない最初の取引シーン
シャークネードの最初は意味ありげな船内での取引シーンから始まって100万ドルという大金での契約が交わされるのですが、この取引、ストーリーには何の意味もないです。しかも船長が値切りを拒否するときの台詞が「2万匹のサメが集まってきているんだ」と言っててまるで意味がわかりません。何でしょうか。フカヒレを2万個納品するんでしょうか。フカヒレで100万ドル取るのは中々厳しい気しかないですが。
大体こういう意味ありげな取引って巨大サメ登場の原因になってたりするもんですから虚無度が引き立ちます。おまけに取引相手がすごい日本人っぽい見た目の俳優さんなのでシュール度が妙に高いです。
突然の資料映像
地上で襲ってくるサメは大体CGなんですが、海のサメはどうみても資料映像か使いまわしなんですよね。なんかほっかりして安心します。
場面転換でやたら天候が変わる
実際のトルネードがどうなのかわからないですが、どうみてもシャワーで雨のシーンを出てきて車でちょいっと移動すると無風の曇り空が広がっているの虚無になるしかないでしょう。トルネードが迫ってて気を抜くと人がすぐふっとばされるわサメも飛んでいるわの中で無風っすよ無風。
トルネードを爆弾で吹き飛ばすという発想
「寒暖差って知ってるか?内部で爆発をおこせばトルネードを消せるんだ」
突然このような漫画理論を唱えた主人公の息子はヘリでトルネードに接近しガスボンベを投げ込む作戦を実行に移します。それでトルネード消滅していくの完全に虚無です。
まぁシャークネードの脅威はむしろここからで、トルネード消滅により文字通りサメが降ってくるんですよね。この何をやっても大被害という感じが現実の厳しさを突きつけてきます。
〆の散文
シャークネードは神ってるB級映画であるくせに虚無を抱えてるなかなかの存在です。本作はどうも大ヒットしたらしく、2作目以降は予算大幅増したのか虚無シーン大幅減でふっっっつーーに神映画です。このシリーズを消化していくためにも一作目見ましょう。
神ってるEDをキクノデス
見よう聞こうシャークネード