メガシャーク vs メカシャーク

虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 14日目です。

前回・前々回と虚無カレンダーの主題とは別の虚無を書いて参りましたが、今回は虚無らしい虚無です。

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そう安定のサメ映画、しかもメガシャーク vs メカシャークです!

ストーリー解説

メガシャークシリーズの前作までにおいて、メガロドンに大被害を被った結果、「鮫には鮫をぶつけんだよぉ!」の真実を国連は得て、メカシャークを完成させます。折り良くメガロドンが氷山から解き放たれて海洋を荒らし回ります。メガシャークとメカシャークの壮絶な戦いが始まるのです。

なお、本編ではメガシャークではなく、ふっつーにメガロドンと呼ばれてるのでそっちで書いてみます。

虚無ポイント

この映画、それなりに予算は取れたのか意外と映像はいいんですがとにかくストーリーの駄目具合が酷くて、虚無愛好家たる私が大喜びします。挙げていきましょう。

潜水艦と何が違うのかわからんメカシャークの武装

まずメカシャーク君ですが、海中での武装がほぼ2つで、魚雷と電磁スキンです。そう、潜水艦とそんなに武装変わらんのです!メカゴジラシリーズで出てくるような特殊武装なんぞ出てきません。普通に潜水艦部隊出した方が良くね?と思わせて最後の最後で逆転が。

整備無しでの出撃を強制させる提督

メガロドンに大被害を被った国連軍提督はメカシャークを未整備・未テストかつ制御システムたる人工知能の搭載無しで出撃するよう強要してきます。とても合理性を重んじる欧米流のやり方とは思えません。案の定酷いことに…

いきなりフレンドリーファイアするメカシャーク君

制御システム未搭載の影響でしょうか、やたらメカシャークの魚雷は味方に当たります。

「潜水艦がメガロドンを補足する」→「潜水艦が魚雷発射して命中させる」→「こっちも撃つわ!」→「尾びれで弾かれる」→「潜水艦にクリーンヒット」の流れがまず面白すぎます。 ここから資料映像っぽい沈没シーンが入るのもシュールな笑いを誘いますね。

その後もメガロドンに打ち返された魚雷で駆逐艦が一隻沈むシーンが出てきてほんとおもしろです。事故時の遠隔爆破装置積んでない魚雷ってどうなんでしょ。そしてまたもや資料映像っぽいシーンが入ってシュールさが天丼です。

自爆なメカシャーク君

人工知能な制御システムを搭載して再出撃したメカシャーク君ですが、メガロドンの体当たりで危険状態に陥った挙句、あらぬ方向に魚雷を発射し、海溝に直撃。そのまま破壊された岩が降ってきて航行不能に陥ります。お前は何をやっとるんじゃと。

突然の 地 上 モ ー ド なメカシャーク君

まぁー脆いメカシャーク君でしたが、その後もメガロドンに歯が立たず、地上にまでふっとばされて故障状態になります。人工知能君の制御さえできない状態に陥ったメカシャーク君は「ドローンモード」に突入、危険を察知して見境なく攻撃するモードになります。そしてメカシャークは地上モードを発動し、キャタピラを繰り出し街の蹂躙を開始します!お前が街を破壊するのかよ!!!!って感情が溢れてきてほんと面白いです。劇中ではメガロドンより脅威だろこいつって状態だし…

そしてメガロドンとの最終決戦へ…

メカゴジラにはゴジラをぶつけんだよぉ!」な天啓を得て、もはや制御不能に陥ったメカシャークをメガロドンとぶつけることを決意。主人公たちはメカシャークを海へと誘導します。発情期にあったメガロドンはメカシャークをライバルのオスと認識して攻撃を開始し、メカシャークに着いてた爆弾に噛み付いた結果内部破壊され、メガロドン・メカシャーク共々粉々に吹き飛びます。そう、人類は勝利したのです。

虚無る感想

どうしてもね。思ってしまうんですよ…

メカシャークなんぞ作ってる暇があったら、メガロドンが食いそうな団子作って爆弾仕込めや!!

結果見りゃ同じことやないか!とまぁ、Z級サメ映画シリーズの中でも虚無具合がとびきり高い傑作でした。