グーグルのアルゴリズム変更と前職に対する思い

話題のグーグルのアルゴリズム変更によるまとめサイトのランキング落ちを見ると前職を思い出します。前職はいわゆるネット広告ベンチャーやってたのですが、まとめサイト・キュレーションサイトは重要な資金源だったようで、うちの会社はまとめサイトで支えられているなんてことも聞きました。

 

まとめサイトはよくもわるくも良い娯楽であると同時に「ネット検索」を破壊し、ウェブの世界を焼き畑しながら収益を上げていく存在だったと思います。そういうのに加担するのが虚しくなって前職を離れました。

 

無意味化するiphone safariの広告ブロッカーやら、そもそもアドオンの入らないモバイルウェブブラウザーで流れる効果付きオーバーレイ広告を見て「ウェブはもう終わり」という考えを強めていたのですが、Welq問題から始まるネットの浄化キャンペーンの連続を見てると遂に反動が始まったのかと感じます。グーグルも今回のアルゴリズム変更での支持を得てさらにまとめサイト駆逐は進んでいくことでしょう。

 

同時にグーグルのネット支配・ネット広告支配がさらに進んだなあという気分にもなります。言ってしまえばまとめサイトってグーグルがネット広告を下手に掲載するわけにいかないグレーなエリアだったわけで、これをネットから消し去ったのはある意味では競合潰しなわけです。弱小ネット広告会社はこの先「グーグルの広告も掲載できる」ホワイトな媒体で戦わなきゃもう拡大できなくなっていくでしょう。当然ながら勝てる可能性はほぼ無いですが。我ながら風向きが変わる直前に上手く逃げられたなあという気分です。