そうだよ。虚無 Advent Calendar 2016 - Adventar 23日目は帰宅部活動記録だよ。アドベントカレンダーって実質前日に書かないといけないから休日当日担当でも楽になりませんな。
出会い
放送当時は関西に住んでおり、帰宅部は地上波放送されてませんでした。ですが、日テレ独自にオンデマンド配信を行っており、もの珍しさもあって視聴してしまったんです。まさかこんな虚無が待っているとは思いもしませんでした。もうヤケクソになって視聴継続してた気がします。
虚無が濃縮された一話
全ての虚無ポイントは一話に収録されていると言っても過言ではないでしょう。ニコニコ動画で見られるのでまずは見てみましょうね。
本作は虚無ポイント満載で、声優・ストーリー・ネット用の追加コンテンツの三方向から攻めて来ます。初見では一話だけでも大きくSAN値が削られたと思いますが、皆様発狂は回避できましたでしょうか。
OP
あまりにも聞きすぎた影響で今は「ああ〜いい曲だなあ〜」としか感じなくなったのですが、乙女新党なので初回は脳にダメージがあります。うまいとかへたとかそういう次元ではない。脳が揺れるのだ。
虚無アニメといえばちょいちょいモブで出てくる棒声優に心踊らせるものですが、帰宅部はなんと主役勢が棒ぞろいです。ツッコミ担当の滑舌の悪い木戸ちゃんに始まり、帰宅部のメンバー5人全員が棒というのがほんとたまらんですね。
木戸ちゃんは個性の強すぎる声で常に大声量でツッコミを入れるという演技をこの作品では一貫して行っており、今後の活躍が目に浮かんでくるようでほんと泣けてきますね。缶コーヒーを飲まされる役割をあてがわれて吐きそうになってるシーンで「うぷっ」と大声で叫ぶ演技はほっこりします。
無名だったころの後の無名ちゃんこと千本木彩花さんも出てくるんですが、天然系毒舌お嬢様キャラを抑揚の薄い声で演技されるのでやべぇ…っていう感想しか出てこないっす。しかし、よく聞くと一話ごとにだんだんと演技に感情と抑揚が入っていくので成長を感じられる作品、後の飛躍を感じさせられるのですよ。木
かつては拷問にも使われていたN分の帰宅部
「TVCMの時間をネット配信では別のコンテンツで埋めよう」
誰がこんな破滅的な発想をしたのでしょうか。おかげで「2分の帰宅部」なる地獄のような「「本編」」が生まれてしまいました。。。
この2分の帰宅部はOP後とA/Bパートの切れ目で入るのですが、まぁーーーーーーー、特に一話は声優ラジオ番組のもっともつまらない部分を切り出した感じになってて2分という時間が永遠にも感じられるのです。
初回は「夜更かしして眠くなった時どうすれば起きていられるか」で笑点みたいなことやります。出て来るのがこんな感じ。
…ただの女子高生の雑談なんだよぉ!!!! 笑点でさえちゃんと脚本あるらしいのに何故アドリブっぽい感じで。。。。
「2分たったら強制的に終わります」「2分しかありません」じゃないんですよ。2分が長すぎるんですよ。「あと45秒DEATH」がガチで死の宣告でした。
小ネタ→EDの天丼で時間が進まない本編
一話は帰宅部室について以降、シュールギャグ→偽のED→木戸ちゃんが突っ込むというのが何度もループするんですが、言うほど面白いネタじゃないんで、脳内時間があまり経過しないのに、話の切れ目が何回も出てくるわけですよ。
一例を挙げるとこんなの。
- 「入部を許可します」 → 木戸ちゃんのツッコミ → 「ふ、すごいウーパールーパーが入ってきたな」→木戸ちゃんのツッコミ → 偽ED → 木戸ちゃんのツッコミ
初見では真顔になるこういうネタが3回ぐらい続いたあとにパート終了のアイキャッチが入るんですよ。まだ15分ぐらいしか経ってない気づくんですよ。地獄じゃね?
虚無の中の光、雑破業
アニメ化に際して脚本さんやら監督さんやらが改変をしまくる作品というのがあります。典型どころだとシャフト作品こと新房昭之監督作品や大沼心監督作品が挙げられるでしょうか。ネギま!?はいいぞ。
帰宅部もそういうものであり、脚本家の雑破業が大活躍した作品であります。そもそも一話の偽ED連発からして原作には無いネタ、アニメらしい演出を盛り込みすぎなんです。
雑破業さんのやりたい放題は話数を重ねるごとに加速していき、作品自体も尻上がり的に面白くなっていきます。7話のしりとり回は遊戯王パロの演出と気合の入りまくったナレーションが入りに入りまくって大変おもしろいです。尻上がりに面白くなるというのを信じてとりあえず12話まで見てほしいですね!
見よう聞こうdアニメ
anime.dmkt-sp.jp
「あるのかよ!」(CV 安藤夏希)
まさかのN分の帰宅部付きの完全版です。何故だ。
当然私は円盤買ってますのでみなさんもどうぞ。
原作
表紙絵について。大学の先輩曰く、「首が折れている」と。
考えてみてください。このアニメに雑破業補正もアニメ絵としての補正入らないとしたら…
真の恐怖は二週目から
何が怖いって、周回重ねるごとに初回でクソつまらんかったシーンで急に笑い出すようになってしまうんですよ。段々と自分の感性が破壊され、虚無への耐性、そして虚無への傾倒が生まれてくるのがほんと生きるのに必要な感性を破壊しにいっててこれこそ真の虚無だと思いませんかアナタ?