映画「ミッドウェイ」感想

映画作成の話が出たときに興奮したのになんか映画館に行けず見逃してしまい、有料配信が始まっても見ず、そしてようやくアマプラに入ってたのを確認して鑑賞した映画「ミッドウェイ」の感想をば。なお、映像が非常に綺麗な映画なのにアマプラだと読み込み中に画質が極端に悪くなるのにブチギレて結局ネトフリで見た。

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アメリカだといまいち不評だったという話を見て不安があったのも鑑賞を先延ばしにしてしまった理由の一つでしたが、、、めちゃくちゃ良かったです!なんやねん!心配して損してたわ。当たり前のハリウッドクオリティで映像もいいし、最強の帝国海軍の空母に爆弾を投下するまでの流れも熱いし、そして何より史実をちゃんと描いていると感じたのがいいところです。

太平洋戦争は結果的にアメリカ側の圧勝で終わった上に、最初から国力差が凄まじいこともあって「ミジンコ日本が巨人アメリカに無謀な戦いを挑んだ」というシナリオでよく語られますが、そもそも開戦時点で太平洋に展開している戦力は拮抗してた上に、パールハーバーの奇襲に成功した結果、米海軍の戦艦は消滅したというとんでもない状況だったんですよね。要するにアメリカ側から見ればミッドウェイの勝利まではかなり絶望的な状況だったわけですよ。この映画はそれをよく描いているなあと感じました。

同時にこりゃアメリカでも日本でもウケねえよなあと理解。日本側から見りゃ敗北描写そのものであまり気分の良いものではないでしょう。アメリカ側からしても、パールハーバー受けて奮起したという「歴史」から大きく逸れ、米軍のみんなは基本的に絶望的な顔してる描写を見せられるわけですよ。そら気分良く見られるわけないわと思いました。史実への敬意が見られた作品だっただけに、この評価は残念であると同時に仕方ないものかなあという諦念。

しかしそういうところが太平洋戦争史好きにはより楽しめる作品でしょうし、是非地上波でも流して欲しいと思いました。