7days to end with you プレイ感想

気になってたタイトルなんですが、Switchでセールしてたので買っちゃいました。
store-jp.nintendo.com

4時間ぐらい楽しんだあとに、完全に詰まってしまって攻略見て通常とはちょっと別のENDを一つみたりしました。
以下感想。

良かったところ(ここはネタバレ無し)

  • 本当にしゃべることばが全部わからない。わからないことが驚きそして快感につながる
  • 単語の意味を解いていく過程の楽しさ。「カレンダーっぽいものがあるからこの単語は数詞?」とか「これとこれで同じ単語を使っていたからこれは同じ意味では?」ということを考えながら単語の意味を推測していき、その後の会話で意味が通じる文章が得られた時の快感はたまらない。
  • ストーリー部分でヒエッとなるプチホラー展開が中々良い。何故7日間を繰り返すのか、何故主人公の記憶は無いのか、その理由が垣間見えたときの「Oh…」と感じさせるところが良かった

不満なところ(ネタバレ無し)

  • (わざとなんだろうけど)ピクセルが荒くて物をクリックしたときとか何なのかよくわからんことがある
  • Switchで買ってしまったので大量の文字入力を必要とするこのゲームとの相性が悪い
  • ループもので最初のチュートリアル繰り返すの、ちょっとだけとはいえだるいね…

不満なところ(ネタバレあり)


マナーとしてネタバレ注意報流します。

ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意

















では、ここらへんで注意報終わり、ネタバレありで不満に感じたところ書いていきます。(良いゲームだからこそ何でしょうが、不満点の方がすぐ浮かぶし言語化しやすいのは作者にとって理不尽っすね)

ものの量や種類が少なくて単語説明の比較での類推に限界がある

このゲームでは物をクリックする → ヒロインが未知の言語で説明する → 同一単語の出現状況から意味を類推していくという、ある種「正当な」謎解きを最初はやっていくのですが、会話でのみ出現する単語だとかはそういうことができないわけですよ。そういう単語が結構多いため、この種の正当なやり方では途中で行き詰まってしまいます。ここはもうちょいなんとかして欲しかった。

未知の言語の正体が英語で換字式+シーザー暗号であること

もう見出しで盛大にネタバレしてますが、未知の言語の正体は線文字というか絵文字というかな記号に置き換えられた上でシーザー暗号としてズラシが加えられた言葉です。まず日本人にとって英語であるという点は少なからず読解に不利で、英語だろうというあたりをどこかで付けても、「4文字で真ん中の二文字が同じアルファベットである英単語」というようなクイズを解かなければならないときの難易度は、ネイティブよりかなり高くなってしまっていると言わざるを得ません。(あと、ゲーム内ヒントとして特定の単語は事実上意味を教えてくれる瞬間があるのですが、日本語化しているとそこも日本語で教えてくれるのでプレイヤーには不利です…)


また、上述したように状況の類推から解ける単語の数はそれほど多くないわりに、換字式だけではなく、シーザー暗号が加えられているため「文字を単純にアルファベットに置き換えればいいということではなさそう」というところで止まってしまうんですよ。ここはゲーム制作者の意図というか趣向次第ではあるんですが、ヌルゲーマーの私としては単純に換字式暗号だったならと思いました。換字式暗号の場合は、いくつかの単語がわかる = アルファベットがわかる = 他の単語もわかるという類推プロセスが綺麗に成り立ち、かなり素直に「解ける」ゲームになったと思います。しかしシーザー暗号が加えられているために、「ある語で使えたアルファベット置き換え則が他の語では使えない」という状況にすぐなってしまうんですよね… そこはゲーム制作者がゲーム難易度を保つための工夫として導入したんでしょうが、解けなかった人間のひがみと言えばそれまでなんですが、もうちょっと素直に解かせてくれよという感想です。

未知の言語の正体を見出さないと読解不能である点

またこれもそもそも論になってしまうんですが、会話や指差しから言語の意味を類推していく過程がかなり楽しかったので、逆にこの言語の正体を知らないと行き詰まる構造になってるのはなーんかなあと思いました。英語+換字式+シーザー暗号であることは、メタ知識によるある種のバグ技みたいなものだと思っていたので、それをやらないと半分ぐらいの単語が意味不明なままになってしまうのは私には不満っす。主人公が見る「夢」はランダムな単語の意味を教えてくれる救済措置かと思ったらそんなことは無くでしたし

総評

未知の言語の解読を行っていくという新鮮な発想のゲームで、最初4時間ぐらいどっぷりつかって楽しめました。しかし、どうもゲーム内をいくらうろついても解けなさそうなことに気付いてからは、うーん、私にはイマイチとなったゲームです。ヌルゲーマーなんで本気で詰まったら攻略見ちゃうスタイルなのですが、それが今回は適していたパターンっすねえ…
片手落ちな面があり、万人に勧められるものじゃないですが、最初のうちはほんとにハマるというタイプのゲームでした。