ブルーコスモス考察

デスティニープランに続いてブルーコスモスの方。

ブルーコスモスについてはSEED放映期より遥かに理解しやすくなりました。何故なら新型コロナウイルスの災禍により、現実世界にそれっぽい組織が多数出現したためです。具体的には反ワクチン、反コロナ団体です。遺伝子改変人類により世界が滅ぶというデマゴーグをばらまき、そしてシェディングやらなんやらの胡散臭い主張を創作していくんだろうなあという想像がかなりしやすくなったんじゃないでしょうか。「コーディネーターは遺伝子改変により真社会性を獲得しており、個々人は自由に活動しているように見えてナチュラルの絶滅という大いなる意思の元に行動している。そして20年以内にDNSスイッチが発動し、突然ナチュラルに対する武装蜂起を行う」ぐらい言うのかなあ。

ぶっちゃけ、現実側の解像度が上がりすぎて「コロナワクチンのシェディングで人類絶滅」だの「マスクをつけると毒が生まれる」だのという現実のアホアホなトンデモ主張に比べると、ブルーコスモスってまとまり良すぎる気もしないでもないんですよね。そこら辺はあくまでナチュラル側の経済同盟みたいなもんで、コーディーネーター(による経済支配)には徹底抗戦するけどそれ以上は求めないという路線なんでしょうか。現実世界で似ているのはハマスとの抗争で垣間見えた国際ユダヤ人ネットワーク(による影響力)と言う感じ?


あと、今の視点で気になるのは遺伝子改変についてどこまで強い主張をしていたのかってところです。組織がちゃんとまとまっていることを考えると「過激な」主張はしていない可能性が高いでしょうね。(それをすると現実のヤマトQやらなんやらみたいにあっさり総スカンになるので…) 例えば食物の遺伝子改変は間違いなく認めてるでしょうし、人間の遺伝子改変についてもかなり曖昧な線引きをするんじゃないでしょうか。そりゃ完全な遺伝子改変禁止を言えば「綺麗で筋の通った」主張にはなりますけど、それで各種遺伝病やがん老化リスクの治療を放棄できるとはちょっと考えづらいです。(SEED世界のような遺伝子改変技術は現実世界では実現の目処は立っておらず、ましてや金髪にするだとかイケメンにするだとかなんて夢のまた夢でしょう。それができるなら遺伝病の治療は出来て当然でしょう)

総論としては、ブルーコスモスは対コーディネーターの政治経済同盟ではあれど、反遺伝子改変の原理主義的な運動は下っ端だけにやらせて一線を引いているんだろうなあーと想像。線引きが難しい上に引いてしまうと損なところは曖昧にして、あくまで自分たちより遺伝的に優秀だかなんだか知らんがコーディーネーターに実権を握られていくのは許せんという集まりに留めておかないと、内部のイデオロギー論争で一瞬で瓦解するだろうというのが思ったところです。