ひやっしー騒動

もうね。ほんと高学歴ツイッター人とその信奉者らしい発言がいっぱい出てきますね。ザ・インターネッツ

科学的=博士号

もうとにかく、科学的かどうか=博士号を持っている人間の発言かどうかという思想に染まってる人間が山ほど出てきてツイッターアカデミアン!!!!という感じが凄く、笑顔が止まらないです。科学的っていうのはそういうことじゃないと思うんですが、愚かな高学歴人類を見て笑顔になれるネタが豊富なことに感謝していきましょう…

いやまじで庶民からインテリが反感買う理由の多くは、兎にも角にも「博士号」という学歴をたてに科学的という権威を振りかざすことだと思うんで、民衆から支持得たいならやめたほうがいいですよマジで。 あと件の村木 風海さんが満期退学であることを理由に叩くのはなぁー。東大の卒論はどーも真面目というか落としにかかるっぽい雰囲気があるので… (普通の大学以上の労力がかかるので見合わないという判断をした可能性はある)

「あいつが言ってることは科学的根拠が無い!なぜならあいつは博士号を持っていないからだ!」って、悪しき人文学の権威主義者とやってること全く同じじゃないですか。そういうこと言う人間を排除していかないとどうにもなりませんよほんと。

高校の化学がわかればあれが駄目だということがわかる?

ぶっちゃけわたしにはわからん。少なくとも二酸化炭素吸収技術だったり固定化技術だったり自体は既に実現されている技術なので、ひやっしーでは二酸化炭素吸収ができないという意味だとしたらだいぶアホなんですよ。あと「熱力学第二法則がわかれバ―」という意見も見ましたが、あれは何でしょうか。与えるエネルギーより吸収できる二酸化炭素の量は常に少ないくてエネルギー収支で損をしているとしても、太陽光などの自然エネルギーでエネルギーを賄うなら別に問題は無いでしょう。

というか皆さん二酸化炭素固定化技術そのものが疑似科学またはインチキだと思ってます…?そんなわけないでしょ…

じゃあひやっしーは良いものなの?

残念ながらあれではよしんば技術発展しても99%ダメだと思います。正直、原理云々のところはどうでも良くて、規模があまりにも小さいのが見込みを感じられないです。コスモクリーナーみたいに一機で地球全土のCO2を吸収できるようなパワーがあるわけもなく、地球の気候をなんとかするレベルのCO2を吸収したいならかなり大規模にやらないと駄目で、家庭における機械でちまちまやるのでは意味が無いでしょう。あれなら素直に太陽光電池の電気を使った方がいいと思います。

もうちょい真面目な二酸化炭素除去について、半年ぐらい前にCNN EEで紹介されてた技術は↓でした。
engineer.fabcross.jp
CNN EEの記事中では海岸にそれなりに大きな施設を作って検証する段階をやっており、最終的にはほんとに大規模なプラントを作って二酸化炭素除去を行う計画でした。(上の記事でも最終的に数兆ドル近くかかる規模のプラントが必要って話してますね) もうそれくらい大規模にやらないと除去量がもう全然足りないわけで、家庭に設置できる機械でなんとかしようというのはかなり見込みが薄いと思われますし、効率も悪いでしょう。まぁー、ご家庭でも二酸化炭素除去というジオエンジニアリングに参加してる感が得られるのは良いっちゃ良いんですが