Soft Skills 読んだ感想

年末年始を長期休暇にできたので「Soft Skills ソフトウェア開発者の人生マニュアル」も読みました。以下感想。

bookplus.nikkei.com



この本の対象は誰だったかというと、ソフトウェア開発者全般というよりは、ソフトウェア開発で金を稼いで投資を行いアーリーリタイアを目指す人向けの本ですね。普通のソフトウェア開発者から見ると「そういう生き方もある」という目で見るものだと思います。逆に言うとあんまり普通のソフトウェア開発者の参考にはあんまりならんかも…

普通のソフトウェア開発者の参考になるのは、就活周りのアピールの方法周りですね。言ってしまえば「コネ作ってセルフプロデュースすればめっちゃくちゃ有利になれるよ!」って話なんですが、中々に徹底的なのでここら辺は参考になるかと。ただ、ここら辺が「Work Rules!」で読んだ採用周りの話と対立関係にあるのがまた面白いなあとw コネとセルフプロデュースで自分を大きく見せて良いとこ入ってしまえというのがSoft Skilsの主張なんですが、Work Rulesでは面接をかなりの回数こなしたり、構造化面接でそれを弾こうとするっていう攻防が垣間見えます。

そのほか、健康面やらなんやらのアドバイスもありますが、ここら辺は自己啓発本らしくほどほどに聞くのがいいかと。ただ「ランニングしろ。ランニングしながらオーディオブックも聞け」とか、当たり前っちゃ当たり前ですが有用なものもありますね。

ちょっと面白ポイントが高かったのは、本書では不動産投資で不労所得を得ることが一つのゴールとして提示されており、実際それは著者が成し遂げたことではあるんですが、その著者がストア派の哲学を賞賛してるってところですね。。ストア派的にはポリス的な共同体での役割を放棄して不労所得で生活する人間には渋い顔をするだろうなあ~というのがまた。

最後に、この本で一番自己啓発されのは「ハードワークしろ」という章でした。いやほんと、大きなことやりたいならハードワークするしか無いんですよね… まぁ私にはもうそんなことも残って無いのでせめてXとインターネッツで時間消費してないでハードワークで娯楽消化していきたいところですが。