一言、めっちゃ良かった。
www.konami.com
ウィッシュリストに入れてセール待ち手隙待ちになってましたが、ついにゲームカタログに入っちゃったのでやっちゃいましたよっと。表示のプレイ時間は18時間半ぐらいですが、ロードしたところもあったから実際は19時間ぐらいかなあ。
ホラーゲームっていうジャンルはグラフィック技術の進歩の恩恵を一番得られてるということを確信させる一作。本作は、美麗なグラフィックでリアリティのある暗ーい空間を、懐中電灯一つで探索させられるのがとにかく恐怖感を高めてきてたまらんっすわ。誰が言ったか、「暗いは怖い」を再認識させてくれました。いや、サイレントヒルfも結構怖いゲームだなと思ってたけど明るい場所が多かったので、対比でこっちの方がもっと怖いな!と驚きました。視界が悪い = 常に緊張と恐怖を強いられるんよ〜。
グラフィック
グラフィック面でさらに言うと、グロさとキモさのバランスが上手いというか、恐怖演出のためのキモさと、主人公ジェイムスの抱える暴力性の表現のための流血表現等のグロさの使い方が上手いように思いました。本作は敵を回避し続けるのが難しいので基本的には殲滅プレイをしていくのですが、敵にダメージを与えるとだんだんと血塗れになっていく表現がまた上手いんですよねー。あれはプレイヤー側に「なんか悪いことしちゃってるのかな」という罪悪感や躊躇いを植え付ける一方、ジェイムスの暴力性・狂気の表現としても成立してて良いものでした。
あと登場人物の一人であるエディがねー。グラフィック技術の進歩により醜悪な見た目になってしまっていて、ストーリーと絡めていい塩梅になっててねー。とにかく全体的にグラフィック技術の進歩をゲームの良さへ昇華する技術の上手さに感服です。
ストーリー
ストーリー面はオリジナル版から評価高かったので当然ですが、リメイク版も当然ながらヨシ。ジェイムスの最後を見届けたくてゲームラストの方はやりきりたいという気持ちでいっぱいでした。
戦闘面
自分、ぶっちゃけ良いっすか。サイレントヒルfより難しいです。 いや、fはかなり死にゲー気味と言うかソウルライクと言うかブラッドボーンになってたんですけど、それはつまり「敵も強いけど主人公も強い」ということなんですよ。ジェイムスはまあ普通のTPSゲームならそこそこ強い方だと思いますが、fと比べると全然モブ程度の力しか持ってないように見えてしまいました。見切り反撃させてくれ!とゲーム中で何度吠えたことか。
攻撃面で言えば、ひるみを取れる攻撃がわりと限られているのがきついというか、ひるみ入っても連撃してるとスーパーアーマー付きの反撃をすぐしてくるので安全に攻撃し続けることができないです。また、回避はかなり強力で無敵時間もそこそこあるのでまぁまぁ十分な能力に見えるんですが、視界悪いので近距離戦を要求されるわりにロックオンが無いので回避連発してると敵どこいった状態になりがち。おまけに敵が連撃を入れてくるので一回回避だけでは避けられないこともしばしば。
総じて、サイレントヒルfのような強力な攻撃システムが無く、弾数の厳しいリソース制限があり、おまけに非常に悪い視界の下で、ロックオン無しで戦うので全体的な難易度はソウルライクなfよりむしろ高いと感じました。ま、私がソウルライク慣れすぎてるのはあるんですけどね!見切り反撃最高!
結果として、Normalでもリソース不足に悩まされながら進行することになり、サバイバルホラーなゲームとしては良かったと思います。
謎解き面
この手のゲームをよくやってる割に、ヌルゲーマーな自分は謎解きとか探索とかが大の苦手です。特に探索は本当に苦手。しかしサイレントヒル2は配慮が行き届いてましたね〜。アクセシビリティの「モダン」、活用させていただきました。インタラクト可能な箇所にボタンがすぐ見えてるのほんと楽です。おまけに今作はマッピングがかなり親切で謎解き箇所も重要アイテム箇所も何かしらのマーキングをすぐやってくれるのであんまり詰まるってことが無かったです。これはありがたかった。まぁそれでも二回は攻略見ちゃったんですけどね。一回は謎解きが本当にわからんの、もう一回は移動可能な足場というか越えられる柵を見落としてたのです。私がこれだけで済んだのでかなり配慮されていた方でしょう。ほとんど自力でプレイできたのはこれら探索補助システムのおかげです。
とはいえ…な点
ここまでベタ褒めでしたが、やっぱり視界が悪すぎるのはちょっと気になるんですよね。ホラーの恐怖度を高めるための代価とはいえ、99割の場所で懐中電灯で照らされた範囲以外全てが何も見えないぐらい暗いのはさすがにきついっす。もうちょっと明るい場所を増やしてメリハリ入れてくれたほうが嬉しかったかなあ。
ただ一つ、愚痴
ネタバレ防止のため詳細は省きますが、ガンマンなボス、あいつだけはレベルデザインミスでしょ。まずこのゲームのこの戦闘だけ銃撃対決しなきゃならないのがここまでのクリーチャーとの戦闘との連続性が無いし、体力おばけで倒すのに時間かかるし、そのくせ火力はクソ高いので1発で視界が赤くなるしでもう死にまくってやってられませんでした。こいつと長々とバトルしたいわけじゃねんだよと吠えて難易度NormalからEasyに下げちゃいましたよ。あのボスだけは擁護不能なレベルで変に強すぎるのでなんとかしてほしかった。
総評
サイレントヒルfから入ってゲームカタログでサイレントヒル2をやった私に直球のホラーのすごさを見せつけてくれた作品でした。グラフィックの進化が恐怖体験にそのまま良い感じにつながっていて素晴らしかった。ジェイムスを最後まで見届けたい一心で後半は一気にやっちゃいましたが、戦闘難易度は死にゲー呼ばわりされているサイレントヒルfよりもむしろ高く感じ、あらゆるリソース不足に悩まされるのがサバイバルホラー感を高めてくれました。非常に親切なマッピングといい、探索苦手ゲーマーへの配慮も行き届いてて完璧。まさに死角無しな傑作です。
ほんとに良い作品だったので、fからでも動画からでもサイレントヒルシリーズやサバイバルホラーゲームに興味を持った方は早くやるべしな一作。