2020年のアニメ振り返り

2020年、コロナで前半終わってましたが後半から良い作品が大量に出た年でした。とはいえこのブログ的には次の二つの年だったでしょうね。

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白猫プロジェクト ゼロ・クロニクル

どうもソシャゲアニメは虚無化する可能性が高いらしく、本作もそうなってしまった作品です。ゲームの方で背景知識を得ろということなのか、いまいちキャラが何を指向してるのがわからない部分が多々あって視聴者の外側で進む話を見せられてる感じが強かったです。話がよくわからないわりに戦闘シーンやギャグっぽいシーンがかなりイマイチで見どころが無いのがまたきついです。

しかし本作で一番の見所(?)はなんといっても7話の「山菜取り」だったでしょう。この数話前に主人公達が白の王国に着いたところから突如してストーリーの進展がとまり、交流シーンだけがずっと続いてこの七話の「山菜取り」ではほんとうに山菜を取って天ぷらにして食べるだけの話が展開されるというあまりの転倒っぷりに我々実況民は爆笑したものでした。

この七話で平和な話が終わってまた戦争へと突入する出来事が発生していくわけですが、それも中々唐突に伏線なしに起きるのがまた虚無アニメが虚無アニメたる所以というべきか。ここからはラストまで全般的に唐突さがすごく、少なくともゲームを知らない人間からは「どうしてそうなった」が連発される展開でした。

展開の唐突さからくる没入感の欠落具合と、元々のギャグなどのつまらなさの融合が今年一番の虚無アニメとして名を上げた作品かと思います。

ジビエート

この令和にGUN道が見られるかーと言わんばかりのすごい作品でした。系統的にはクソアニメの部類でしょうか。

作画や演出も中々イカれてて面白かったんですが一番おかしかったのはキャラに対する注目度のバランスだったと思います。ジビエ化してしまった重要キャラは何も流さずに終わったり、重要メンバーの死の瞬間は描かずその分をヤクザグループのモブっぽい相手の棒高跳びの演出に使ったりと… 構成って大事だなあと思わされた作品です。

あとの見所は何といっても本作のラスボスの判明する展開やジビエ化の真相の超展開っぷりでしょう!いやラスボスが誰かということについてはなんとなく見えていましたがそういう超展開な理由にしなくても良かっただろと言いたくなります。本当に転倒した面白さを提供してくれた作品でした。クソアニメを語るならこれは見なきゃだめだろうという逸品に仕上がったと思います。